一戸建ての防音対策はどうしたらいい?

一戸建ての防音対策はどうしたらいい?

住宅で戸建てを購入する場合に気になる部分はいくつもありますが、その中で外から音について注意している人は少なくありません。
これは人間は自分が出す音はそこまで気にしませんが、他人が発生された音には強いストレスを感じてしまうからです。
耳障りのいい音楽であってもプライベートの時間帯に耳に入るとイライラするのは、この他人の音に対する敏感さが大きな要因だと言えるでしょう。
一戸建てを建築する場合に防音対策は重視しなければいけない部分であり、失敗してしまうと生活を送る中でストレスを生じるだけです。
一般的に考えるのは厚いガラスを使ったり気密性が高い窓を使えばいいと考えますが、このやり方では防音対策として万全ではありません。
その理由は音は空気中を伝わる空気の流れであり、ガラスや窓を高機能なものにしても振動は伝わるため、完全な遮断ができないからです。
防音対策で最も効果があるのは二重窓であり、窓と窓の間に空気の層を作ることで遮音効果を高めることができます。
静かな居住空間は誰もが求める住宅ですが、完全防音を実現するには費用が巨額になってしまいます。
費用を抑えて高い防音対策をするには雨戸を設置してもいいのですが、音だけでなく室温の維持にも効果がある二重窓の方がメリットがあります。

戸建て住宅で隣家からの防音対策を行えるいくつかの方法

住宅街で戸建て住宅に住んでいる方が、隣家からの騒音に悩まされている状態では、複数の方法で防音対策を行うことで問題を一気に解消することができます。
大掛かりなリフォームではなく出来るだけ安く施工できる範囲を希望した場合では、窓ガラスの内側に対して内窓を設置する方法が効果的です。
この内窓はどのようなサイズでも対応することができ、専門会社による計測によって事前にサイズ合わせを済ませてから自宅で組み立てをする方法なので施工時間がかなり短いメリットがあります。
内壁に対する防音対策では防音パネルをネット通販から購入し、自ら貼り付け作業を済ませると窓ガラスとのセットにより防音効果は高めることに成功できます。
もしも隣家との住宅の側面にある居室には高い位置に換気口が付けられていれば、防音対策用の換気口に変更する方法もあります。
これらの方法でも十分な効果は得られますが、更に厳重にするには敷地の境界部分に外塀を設置する選択肢もありますが、この場合は自宅と隣の住宅へ日陰になることで問題が生じる場合は施工はしない方がトラブルに発展してしまうことは無くなります。

著者:三井智彦

筆者プロフィール

鳥取県米子市生まれ。
地元のハウスメーカーに勤務し、数多くの家の建設に携わる。
今回は問い合わせの多い防音対策について記事をまとめました。