マンションで有効な防音対策って?

マンションで有効な防音対策って?

マンションの場合、防音対策で気になることは周辺環境、例えば付近の道路を走る自動車とか鉄道の音というよりも、壁1枚隔てているだけの隣戸とか上下のフロアの住戸からの生活騒音という人が多いようです。
この場合、周辺環境からの防音対策とはまた異なった観点での考え方が必要になるかもしれません。
要するに一般的な対策で最もキーになるのは窓であることが多いのですが、集合住宅の場合には窓ではなくてむしろ壁であり、天井や床だということです。
もし隣の住戸からの騒音が気になる場合、壁に防音シートを貼ることは有用です。
それが可能かつ適切なのであれば、その壁際に本棚とかタンスなど大型の家具を並べることも有用でしょう。
天井に対策を施すことは素人の工作レベルではちょっと実際的ではありませんが、床には十分に可能です。
ちょっとした絨毯を敷くだけでも、例えば子供が跳ねたり跳んだりすることで発生する下の階の住民への迷惑を軽減できます。

すぐに実践できる上階への防音対策について

アパートやマンションなどで生活をする場合はできるだけ音を出さないようにすることが大切です。
その方がトラブルに発展するリスクを下げられるため、安心して生活できるようになるでしょう。
ただ、自分ではうるさくしているつもりはなくても、相手の受け止め方次第な部分があるので気を付けていても完璧に対策するのは難しいです。
それでも、防音対策を意識しないよりはしていた方が暮らしやすくなります。
たとえば、上階の防音対策を実施するのであれば、ドアの開閉に注意することは大事です。
ドアの開閉音はトラブルになりやすい騒音の1つなので、きちんと対策すべきです。
特に引き戸の場合は大きな音が出る可能性があり、自分勝手に扱うのはリスクが高いと言えます。
ドアの開閉で最も注意しなければならないのは閉じる際です。
勢い良く閉じてしまうと大きな音を出してしまうでしょう。
それが続くと上階の怒りを買ってしまうことから、ゆっくり丁寧に扱うべきです。

著者:三井智彦

筆者プロフィール

鳥取県米子市生まれ。
地元のハウスメーカーに勤務し、数多くの家の建設に携わる。
今回は問い合わせの多い防音対策について記事をまとめました。